パトリシア・マドラッゾ (Patricia Madrazo)


サンディ海岸 の、トレバーの自宅にて。

本作のヒロイン(実話)。ギャングのボスであるマーティン・マドラッゾの妻。57歳。

マイケルトレバーマーティンの依頼でハビエルを殺害した際に、マーティンが報酬を支払わなかったため、ムカついたトレバーによって誘拐され、トレバーの家に連れてこられた。ちなみにマーティンは耳を怪我する。

一見ひ弱な女性だが、長年マーティンの妻をしてきたせいか、”善人”のハードルが下がっているようで、『細切れに刻んで、ミンチにしてトイレに流すかもしれん』と悪態をつくトレバーに『正直に言ってくれてありがとう。悪い人じゃないわ、そう見える』と敢然と言い放つ肝の座りようを見せつける。


トレバーは、最初に会ったときから彼女を美人と認識していたが、この言葉を境にパトリシアの拘束を解き、信頼するようになる。

その後もガソリンを吸うトレバーに平手打ちをして叱ったり、トレバーの部屋を綺麗に片付ける、トレバーを大人だと言うなど、献身的で信頼感あふれる態度で接し、そのままトレバーと恋に落ちる

その後トレバーとパトリシアは、お互いを『パトリシア マドラッゾさん』『私のトレバー』と呼ぶようになり、楽しいおしゃべりをしたり、外を一緒に散歩したり、マイケルいわく『高校生みたいな純愛』を展開する。

しかし、楽しい時間は長く続かなかった。ほどなくしてマーティンと和解し、パトリシアはマーティンの元へと戻ることになる。トレバーは泣きながら彼女をマーティンの家に彼女を送り帰した。

トレバーいわく『これほど幸せで、悲しかったことはない』とのこと。


マイケルは”ストックホルム症候群”(被害者が、犯人に好意を抱くようになる現象)だと判断しているが、ストックホルム症候群の場合、被害者が解放された後に愛情が憎悪に変化する。

ところが、パトリシアは解放された後もトレバーに電話をしたり、その好意を変えることはなかったため、この愛は本物だったと言える

トレバーのスマートフォンの、パトリシア連絡先の写真には、幸せそうな笑顔のトレバーとパトリシアが写っている。

本作唯一の純愛ストーリーが、この有様w
 

パトリシアが居る間は、こんな風にトレバーの部屋はすごく綺麗になる。

居なくなるとまた汚くなる。ずっと居て欲しかった…